多様な学びの実践事例

写真: 長野県

“学校に行かない・行けない子の理解を深める「保護者」のつどい”を開催しました!

長野県
2025年9月18日 公開

こんにちは。長野県県民文化部こども若者局次世代サポート課です。

8月22日(金)に“学校に行かない・行けない子の理解を深める「保護者」のつどい”をオンラインで行ったところ、保護者の皆さんを中心に支援関係者を含めて180名の方にご参加いただきました。
大変多くの皆さんにご参加いただき、本当にありがとうございます。
当日の様子や参加者の皆さんからの感想などを少し紹介したいと思います。

第1部・今じんこさんトークライブ

エッセイ漫画家・今じんこさんに、ご自身の経験をもとに、お子さんが不登校になったときから現在に至るまでの過程を、4つの時期に分けてお話しいただきました。
それぞれの時期における迷いや悩み、そしてその時々の想いを中心に伺いました。
モデレーターのNPO法人多様な学びプロジェクト代表理事の生駒知里さんには、事前に参加者からいただいていた質問やチャットに寄せられた皆さんの思いや気持ち悩みなどをタイムリーに拾いながら、今さんとのやりとりでさらに深堀りしていただきました。
お2人のご経験や視点から、子どもたちの多様な学びや保護者としての向き合い方について深く考えるきっかけになったのではないでしょうか。

トークライブの感想

・当たり前だと思っていた学校への連絡や給食費など、しんどいのは自分だけではなかったことが分かった。
・チャットだと他の方の話も聞けて良かったし、自分から発信するハードルも下がって話しやすくて良かった。参加者間での一体感があった。
『自分だけじゃないんだ…』『そうそう』と共感できて、気持ちが軽くなって『これで良かったんだ…』と安心出来た。
・YouTubeの字幕から漢字を学んでいたお話など、そういうことだったのかと、子どもの理解につながり、不登校への解像度が高くなった。
・不安な気持ちが自分だけではなく、とても親としても苦しい体験をしたのだと思え、安心した。
・チャットへもご回答いただけたり、反応していただけて、満足感があった。
・今じんこさんと生駒さんのやり取りが、とても聞きやすかった。

第1部・県内の不登校支援に関する情報紹介

県民文化部こども若者局次世代サポート課からは、「長野県フリースクール等情報ポータルサイトkikka☆link~きっか・リン~」の紹介、教育委員会心の支援課からは、子ども・保護者と学校・市町村を結ぶきっかけづくりのための「コミュニケーションシート」の紹介をしました。

これらの情報がご家庭での支援や今後の選択肢の一助となりましたら、うれしく思います。

情報紹介の感想

・フリースクールなどの情報が得られたことも良かった
・kikka☆link、コミュニケーションシートの存在を知ることができた。

第1部の終わりに・・・

顔出しOKの方たちと、今回の保護者のつどいの記念撮影を行いました。
第1部までご参加のみなさん、ありがとうございました。

第2部・保護者交流会

同じような立場の保護者の皆さま同士が、自由に交流できる場を11グループ作りました。
皆様のお気持ちが少しでも軽くなったり、新たな気づきも得られるきっかけとなったでしょうか。
第2部の交流会は、ブレイクアウトルームを作り、お互いの安心安全を確保した中でざっくばらんにお話ができる場を提供させていただきたいという運営側の想いもあり、『長野県在住の方優先で限定50名先着順』とさせていただきました。
残念ながら参加がかなわなかった皆さま、大変申し訳ございませんでした。

交流会の感想

・今じんこさんやいろんな方のお悩みや今を聞いて、自分もそうだったな、そうだなと振り返ることができ、客観的に見つめることができた。
・自分と同じ気持ちや体験の方が沢山居ることを知り、泣いてしまいました。
・不登校がいじめによる方が複数いて、我が家もそうだったので、第1部とは違うものが共有出来て良かった。

最後に

長野県では、このような「保護者」に向けたイベントは、初の試みでもあり、手探りの中で準備を進めてきました。
第1部・第2部ともに、概ね9割の方に今回の内容について満足していただけたという感想をいただき、あらためてイベントを行ってよかったなと思っています。
また、この「保護者」のつどいに多大なるご尽力をいただいたNPO法人多様な学びプロジェクトの皆さま、イベントの進行にご協力いただきました皆さまに心より感謝します。
では、次回イベントでお会いできる日を楽しみにしています。

全体を通じての感想

・子どもが長くお留守番が出来ず、見ていてもらえる人もなかなかいないため、講座、講演等は参加しづらかったのですが、オンラインだったので参加できました。
・近場であっても、なかなか不登校児がいる保護者の皆さんとリアルで会うことができていなかったので、オンラインであっても、今回、書籍を出されている今じんこさんや経験のある方々、同じ様に悩んでいる皆さんの話が聴けたのは、とても良かった。悩んでいるのは私だけではないんだ…とホッとしたところが大きかった。
・みんなの話が聞けたこと、先輩方々の経験談が聞けたこと、色々な方の意見を聞くことができたこと。
・少し客観的に今の状況を捉えられて気持ちが楽になった。
・今回のような集いの場所に参加できることで、保護者同士の気持ちのよりどころにもなるのではないかと思う。
・まだもがいておりますが、少し楽になれた気がする。子どもの考えや思ってることを大切にしてあげたいし、まずなによりも、この笑顔を守りたいと改めて思うことができた。
・不登校当事者目線、立場を尊重してくれているイベントと感じた。また開催してほしい。
・不登校の子どもが成人になった方の体験談など聞けるとよかった。
・申込時点で、第2部への参加が締め切られていたので残念。
・こういう講座を知れない方もたくさんいると思う。学校との連携を強く望みます。

アーカイブ動画(一般公開用)はこちらです

※第1部の今じんこさんトークライブの質疑応答部分と、第2部の保護者交流会は動画に含まれていません。